「目黒」駅西口よりドレメ通りに進んで7分ほど歩き、杉野学園体育館手前を左に入ると、奥まった場所に「喜多能楽堂」がある。絢爛にして変幻な芸風で大衆を魅了し、人間国宝認定第一号保持者となった十四世喜多六平太が、震災と戦火で二度も舞台を失ったのち、1955(昭和30)年この地に再建した。舞台正面に描かれた松は、太くせり上がった根元と豊かな枝振りに描写することで、素朴さと気迫を旨とする喜多流の武士道的芸風を表現。故人の遺した能楽堂を拠点に、能楽の伝承とその興隆につとめ、自主公演能や定期的に若手育成を目的とした青年能を開催するほか、謡曲・仕舞の発表会など一般にも広く開放している。
※大規模改修に伴い2023年11月1日〜2024年12月31日(予定)まで全面休館中
喜多能楽堂
所在地:東京都品川区上大崎4-6-9
電話番号:03-3491-8813
http://kita-noh.com