江戸・日本橋から9里めにあたる「品濃一里塚」は、当時の塚の形をほぼ残しているものとしては神奈川県で唯一の一里塚。一里塚は1里(約4km)ごとに設けられていた“距離の目安”というべき土盛り。塚に植えられた常緑樹は夏は日差しをしのいで木陰をつくり、冬は雪や寒風を防ぐとあって、旅人の休憩地として賑わった。
現在の「品濃一里塚」は裏側が公園となっており、木の下で休んだであろう旅人たちの姿が見えるような雰囲気が残っている。「品濃一里塚」近辺にも茶店が建ち、餅を売っていたなどの説話が残っている。近辺の坂には「焼餅坂」なる名が残り、当時の様子をかすかにしのばせている。
品濃一里塚
所在地:神奈川県横浜市戸塚区品濃町