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江戸の面影が残り、文人にも愛された邸宅街、番町・麹町

千代田区番町・麹町は、千代田区の北西、東京メトロ半蔵門線「半蔵門」駅や東京メトロ有楽町線「麹町」駅の周辺に広がっているエリアだ。江戸時代の番町付近には、江戸城西側を警護する旗本の住居が設けられていたという。ここに暮らしていた旗本が一番組から六番組に分けられていたことから、一番町から六番町という地名が誕生した。一方、現在の麹町にある江戸城の半蔵門から西に延びる甲州街道沿いには、商家が並び、通りを行き交う人でにぎわいを見せていたという。

ルクセンブルクハウス

明治維新後、旗本の屋敷跡などを中心に「英国大使館」をはじめ、「ルクセンブルク大使館」など多くの国の大使館ができ、番町は外国人や要人が多く居住する街になった。こうした歴史の流れもあり、番町・麹町周辺にはカトリック系の教会も次々と進出してきた。現在もこのエリアには海外の駐在員が暮らし、外国人の姿を多く見かけることができる。

日本基督教団 番町教会

また、「カトリック麹町聖イグナチオ教会」や「日本基督教団 番町教会」などキリスト教の教会や、「上智学院」、「雙葉学園」といったミッション系の学校が多いのもその名残だ。

江戸の面影が残り、文人にも愛された邸宅街、番町・麹町

さらに、番町・麹町周辺は、文人や音楽家など文化人が多く住んでいたことで知られている。作曲家の瀧廉太郎、作家の島崎藤村や与謝野晶子などもこの街で暮らしていた人物だ。新宿通りから大妻通りに抜ける通り沿いは、特に文化人が多く暮らしていたエリアで、現在は「番町文人通り」と呼ばれ、文人の旧居跡にプレートが設けられている。彼らの足跡をたどりながら散策を楽しめるのも、このエリアならではの魅力だろう。

千鳥ケ淵

古くから要人が暮らす邸宅街として発展した番町・麹町エリアは、今も都心に位置しながら閑静な住宅街として人気を集めている。桜の名所としても知られる「千鳥ケ淵」や「外濠公園」をはじめ、1890(明治23)年に開園したという歴史を持つ「清水谷公園」、東郷平八郎の邸宅があった「東郷元帥記念公園」などの緑に親しめるスポットも多い。

東京ガーデンテラス

また、エリアの南側にあった旧「グランドプリンスホテル赤坂」の跡地では、ショッピング施設やホテルなどの複合施設「東京ガーデンテラス」の建設が進められ、今後の生活の利便性のさらなる向上も期待されている。

要人や文化人に愛された街、番町・麹町エリア。この街にはそれにふさわしい魅力が今もあふれている。

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