現在の皇居である江戸城の半蔵門に一番近いことから名付けられたとされる、東京メトロ半蔵門線の駅「半蔵門」駅。半蔵門線が開通した当時はこの駅が始発・執着駅であった。駅舎は「麹町一丁目」交差点の地下にあり、出口はかつて武家屋敷街であった「永井坂」の通る「半蔵門駅通り」に沿って設けられている。
駅出口の多くがオフィスビルに直結している、オフィス街の中の駅である。駅構内の壁に貼られた駅名が緑・柿渋・黒色の三色で彩られていたり、歌舞伎の名作『鏡獅子』の絵が描かれていたりすることから、伝統芸能の発信地「国立劇場」の最寄駅であることもアピールしている。歌舞伎や文楽などが上演される日には混雑することも多い。
国立劇場のほか、半蔵門はじめ皇居と、隣に「永田町」駅があり官公庁街にも近いことから、「千鳥ヶ淵」などの名所や、各国の大使館、最高裁判所といった国の重要機関が周辺に点在する。大通りから一歩入れば、界隈は武家屋敷街であった頃の風情を漂わせる閑静な住宅街。老舗洋菓子店や高級中華料理店など、界隈の住宅地に住む人が愛用してきた美味にも出会える。
半蔵門駅
所在地:東京都千代田区麹町1-6先
電話番号:03-3263-5600
https://www.tokyometro.jp/station/hanzom..