乗り入れ路線の増加で交通ターミナルに発展
「恵比寿」駅はヱビスビールの出荷用貨物専用駅として開設された。その後、1906(明治39)年から旅客の取り扱いも始まっている。
1964(昭和39)年に営団地下鉄(現・東京メトロ)日比谷線が乗り入れるようになり、乗り換え駅としても機能するようになった。さらに1996(平成8)年にJR埼京線が乗り入れ、2001(平成13)年にはJR湘南新宿ラインが運行開始されるなどターミナル機能は増していった。
2002(平成14)年にJR埼京線が「恵比寿」駅から「大崎」駅まで延伸され、りんかい線への乗り入れが開始。2019(令和元)年には相鉄線への直通が始まり、「恵比寿」駅からのネットワークは拡大を続けてきた。
JR山手線で都内主要ターミナルに直結
「恵比寿」駅は交通アクセスの利便性も大きな魅力だ。JR山手線の外回り電車に乗れば「渋谷」駅、「新宿」駅、「池袋」駅、内回り電車なら「品川」駅、「東京」駅など都内の主要ターミナルにダイレクトアクセスできる。とくに「渋谷」駅は1駅2分の近さだ。また、「新宿」駅にも9分、「品川」駅へは10分と短時間で到着する。
お台場方面や埼玉県、神奈川県にもアクセスしやすいJR埼京線
JR埼京線は「大崎」駅と「大宮」駅を結ぶ路線だ。「大崎」駅からりんかい線に乗り入れ、お台場方面にもダイレクトアクセスできる。「大宮」駅からはJR川越線に直通しており、小江戸として知られる「川越」駅にも直結となる。さらに相鉄線への直通電車もあり、「二俣川」駅や「大和」駅、「海老名」駅方面にも乗り換え不要になった。
レジャーにも便利なJR湘南新宿ライン
JR湘南新宿ラインは、北は「高崎」駅や「宇都宮」駅、南は「逗子」駅や「小田原」駅まで延び、埼玉県最大のターミナル「大宮」駅、神奈川県最大のターミナル「横浜」駅にも乗り換え不要でアクセス可能だ。沿線には「鎌倉」駅や「茅ヶ崎」駅などレジャースポット最寄り駅が多い。2010(平成22)年からは発展著しい「武蔵小杉」駅にも停車するようになり、さらに便利になった。
都内人気スポットを通過する東京メトロ日比谷線
東京メトロ日比谷線は「中目黒」駅と「北千住」駅を結ぶ。「六本木」駅、「虎の門ヒルズ」駅、「銀座」駅、「秋葉原」駅、「上野」駅など都内の人気スポットを経由しており、利便性が高い。「北千住」駅からは東武スカイツリーラインに乗り入れており、「越谷」駅や「春日部」駅にもダイレクトアクセスできる。2020(令和2)年から座席指定列車「THライナー」号の運行が始まり、より快適な移動が実現した。
都内だけでなく周辺各県にも直結している「恵比寿」駅。通勤通学にレジャーとアクティブな暮らしを支えてくれるだろう。
都内だけでなく、埼玉県や神奈川県方面へのアクセスも便利な「恵比寿」駅
所在地:東京都渋谷区