「薬院」駅は、福岡市と福岡県南部の大牟田市を結ぶ西鉄天神大牟田線と、天神エリアと西区を結ぶ福岡市地下鉄七隈線の2路線が乗り入れる駅。天神大牟田線は特急を含む全列車が停車し、九州最大の繁華街・天神や観光地・大宰府など、市内の主要地に乗り換えせず30分以内でアクセスできるほか、「博多」駅方面へのバスも発着しており、福岡市の交通の結節点として機能する。
駅舎は地上を走る大牟田線と市道の地下を走る七隈線が十字型に交差する構造。地下鉄駅は、この地に施薬院を建てた歴史があることから、薬の調合に使われる乳鉢と乳棒を図案化したものが駅のシンボルマークになっている。天神大牟田線の駅舎は駅ビル一体型の「西鉄薬院駅ビル」で、コンビニエンスストアやカフェなど、乗り降り・乗り換えの間に利用したい便利な店が入っている。
駅周辺は、大手企業の支社や地元企業の事業所などが集まるオフィス街。七隈線の地下道には、博多の伝統工芸品である博多人形と博多織を展示するスペースが設けられており、この駅が古くから博多の伝統と産業の発信地であることがわかる。
薬院駅
所在地:福岡県福岡市中央区渡辺通2(西鉄線)、白金1(七隈線)
http://www.ensen24.jp/tenjinomuta-line/yakuin.html(西鉄線)
https://subway.city.fukuoka.lg.jp/eki/stations/yakuin.php(七隈線)