「九品仏 浄真寺」は、1678(延宝6)年に創建された浄土宗の寺院である。江戸時代初期の1667(寛文7)年に造立された九体の阿弥陀如来像は、それぞれ上品上生、上品中生、上品下生、中品上生、中品中生、中品下生、下品上生、下品中生、下品下生と、浄土教における極楽往生の階層を表現。いずれも像高2m80cm前後あり、九体の仏像すべて手指の形が異なっているのはとても貴重で、都の文化財に指定されている。
また、4年ごとに行われる「阿弥陀如来二十五菩薩来迎会」は、阿弥陀如来が二十五の菩薩を従えて極楽浄土へ導く様子を再現した仏教行事。本堂と三仏堂の間に架かる橋を菩薩のお面をかぶった人々が渡り歩くことから「お面かぶり」と呼ばれ、こちらも都の無形民俗文化財だ。
九品仏 浄真寺
所在地:東京都世田谷区奥沢7-41-3
電話番号:03-3701-2029
開門時間:6:00~16:30
https://kuhombutsu.jp/