「百聞は一見に如かず」とはよくいったもので、特に住まい探しでは「現地見学」が重要です。しかも中古物件は「現況が優先」。ここでは、中古物件ならではの「現場見学」のチェックポイントを紹介します。
複数物件を効率よく見学するための事前準備を
一戸建てでもマンションでも、中古物件は現場を確認できるのが大きなメリット。たくさんの情報が得られるだけに、事前の準備もしっかりとしておきたいところです。
たとえば、見学する物件の数。せっかくの休日を使って見学するのであれば、1物件だけなく2件、3件とあわせて回るとよいでしょう。中古物件に限らず、住まいは近い条件の物件を合わせて見学すると、比較材料ができ、本命物件の良さや特徴、相場観を養うことができるからです。
見学前にはリフォームや増改築の必要の有無について確認しておきましょう。リフォームなどの予定がある場合は、法的条件や管理規約を確認しなくてはいけませんので、どこまで変更が可能か聞いておきましょう。リフォームなどをしないのであれば、設備や建物の劣化状況を確認しておきましょう。修繕履歴を見せてもらうのも有効な方法です。遮音性能や断熱性については、自分たちの感覚で判断できる部分もありますが、壁や床、建物の状態は、目や耳ではすべて確認できません。不動産会社に、物件ごとのできるだけ詳細な資料を用意してもらうといいでしょう。
周辺環境はまとめてチェック!
現地では建物そのものの日当たりや採光、通風などはもちろんですが、周辺環境もしっかりチェックすることが大切。しかし中古物件の場合は、新築物件のようなチラシやパンフレットがありません。周辺環境や駅までの道のりなども自分で調べておく必要があります。たとえば、幹線道路に面していないか、騒音の原因となるものはないかなど確認すべきポイントをインターネットの地図検索などを活用して整理しておきましょう。
現地では実際に建物の周辺を歩いてみて、駅やスーパー、公園などの場所と、そこまで日常的に使う道の勾配、明るさ、人通りも確認しましょう。きっと、地図をみるだけでは分からなかった発見もあるはずです。忘れずにメモを残しておき、最終的な物件選択の参考にしましょう。