地下鉄延伸、乗り入れ区間拡大でダイレクトアクセスエリアが広がる
東京23区の北側、豊島区にある「巣鴨」駅、「駒込」駅周辺は都心に近い立地ながら、穏やかなまちなみの住宅地が広がる。「巣鴨」駅からはJR山手線と都営地下鉄三田線、「駒込」駅からはJR山手線と東京メトロ南北線のそれぞれ2路線が利用でき、交通アクセスにも恵まれたエリアだ。
都営地下鉄三田線、東京メトロ南北線は開通以降、延伸や乗り入れ区間拡大が繰り返され、利便性が向上してきた。今後は東急新横浜線開通や2030年半ば開業の東京メトロ南北線「品川」駅延伸でさらなる利便性向上も期待されている。
「巣鴨」駅には都営地下鉄三田線が乗り入れ
都営地下鉄三田線は1968(昭和43)年に「志村」駅(現・「高島平」駅)から「巣鴨」駅間が最初の区間として開通した。1972(昭和47)年には「巣鴨」駅から「日比谷」駅間、1973(昭和48)年には「日比谷」駅から「三田」駅間がそれぞれ延伸され、都心へのダイレクトアクセスが実現している。2000(平成12)年に「三田」駅から「目黒」駅間が延伸され、全線開通した。
「駒込」駅には東京メトロ南北線が乗り入れ
東京メトロ南北線は、「赤羽岩淵」駅から「駒込」駅間が最初の区間として1991(平成3)年に開通した。1996(平成8)年に「駒込」駅から「四ツ谷」駅間、1997(平成9)年「四ツ谷」駅から「溜池山王」駅間が延伸され、「駒込」駅からも都心へ直結されている。2000(平成12)年には「溜池山王」駅から「目黒」駅間も開通した。
東急目黒線乗り入れで「武蔵小杉」駅など神奈川県内にもダイレクトアクセス可能に
2000(平成12)年の都営地下鉄三田線、営団地下鉄(現・東京メトロ)南北線「目黒」駅延伸とともに、これら両線は東急目黒線の「目黒」駅から「武蔵小杉」駅間へ乗り入れが始まった。
2008(平成20)年の東急目黒線「武蔵小杉」駅から「日吉」間開通により、都営地下鉄三田線、東京メトロ南北線からの乗り入れも「日吉」駅に延伸されている。
東海道新幹線接続の「新横浜」駅にも直結
2023(令和5)年3月には東急新横浜線の「日吉」駅から「新横浜」駅間と相鉄新横浜線「新横浜」駅から「羽沢横浜国大」駅間が開通。これに合わせて、都営地下鉄三田線、東京メトロ南北線から東急目黒線経由で東急新横浜線、相鉄新横浜線への直通も行われ「巣鴨」駅、「駒込」駅から「新横浜」駅などにダイレクトアクセスが実現する。
2022(令和4)年には東京メトロ南北線の「溜池山王」駅から「品川」駅間の延伸も始動した。この区間が開通すればさらなる利便性向上が期待されるだろう。
利便性向上を繰り返してきた「巣鴨」駅、「駒込」駅からの地下鉄アクセス
所在地:東京都豊島区