「染井稲荷神社」とは、旧・上駒込村字染井の鎮守社であった駒込エリアにある神社のこと。江戸時代の染井は多くの植木屋が活躍した土地で、桜の代名詞ともいえる「ソメイヨシノ」は、この地で誕生。隣接する「西福寺」が、染井の植木屋たちの菩提寺であったことから、氏神である「染井稲荷神社」とともに、地元の人たちの信仰を集めていた。御神体は、保食命(うけもちのみこと)と、十一面観音の石像。
関東大震災や世界大戦など、たび重なる戦火に遭っても難を逃れたことから、火防の神としても知られている。また、菊の御紋が入った酒器や、境内の上にかかる伊藤博文の筆による扁額など、規模は小さいものの貴重な品が納められた神社である。
染井稲荷神社
所在地:東京都豊島区駒込6-11-5