1980年代から本格的に開発が始まった横浜みなとみらい21地区は、紆余曲折がありながらも着実に発展を続け、現在は成熟した街へと成長。今や横浜の発展をリードする存在になった。
みなとみらいのシンボル
その名の通り、横浜みなとみらい21のシンボルとなっている「横浜ランドマークタワー」をはじめ、日本でも有数のコンベンション施設「パシフィコ横浜」、横浜の歴史を今に伝える「横浜赤レンガ倉庫(赤レンガパーク)」などがあるこの街には、約2,000の事業所がオフィスを構え13万人を超える人々が働いているという。
無電柱地域の街並み
横浜みなとみらい21地区を歩いていると、街並みがすっきりしていることに気付くだろう。エリア内には電柱はなく、電線は水道管やガス管とともに地下の共同溝を通っている。この共同溝にはゴミを集める管も整備されているため、道路沿いにゴミ集積場がなく清掃車が通ることもほとんどない。このように景観を阻害するものが少ないことが、美しい街並みを生み出している。
また、横浜みなとみらい21地区では、地権者の間で自主的なルールである「みなとみらい21街づくり基本協定」を定め、海側から山側に向けて建物の高さが徐々に高くなるように建物を配置する「スカイライン」や、建物の色調は明るいクリーム系やグレー系の色に統一、屋上広告物を設置しないといった規定が設けられている。こうしたルールを順守することにより、街全体で統一感のある景観が実現した。
エコエネルギーを活用
横浜みなとみらい21地区はエリア内の全施設に地域冷暖房システムが導入されている。各施設で使われる冷暖房や給湯は、地区プラントで作られた冷水や蒸気で賄われている。個別に冷暖房や給湯システムを設けるよりもエネルギーが節約できるため、大気汚染や地球温暖化を防ぐことができ環境保全というメリットもある。さらに、マンションでは各住戸にエアコンを設置する必要がないため、室内を広くすっきりとできることも魅力だ。
計画的に街づくりが行われ、先進的なシステムを多数取り入れた横浜みなとみらい21地区。この街ならではの快適な暮らしが楽しめる。
横浜みなとみらい21地区の街並みが美しい理由
所在地:神奈川県横浜市西区