開発開始から30年経過した現在も進化を続けるまち
横浜市は江戸時代末期の開港以来、現在の神奈川県のみならず関東地方の拠点として発展してきた。みなとみらいエリアは横浜市のベイサイドに計画的に造られた新しいまちだ。
みなとみらいエリアは1989(平成元)年の「横浜博覧会 (YES’89)」閉幕以降に本格的に開発が行われ、ショッピング施設や文化施設、MICE施設(※)などが誕生。横浜の新たな拠点に進化した。開発開始から30年以上経過した現在も新たな施設が続々と誕生しており、魅力が高まっている。
(※)MICE:企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称
みなとみらいエリアの入口に誕生した新たなランドマーク「横浜市役所」
2020(令和2)年6月、「横浜市役所」は関内エリアからみなとみらいエリアの玄関口である「桜木町」駅から徒歩3分の場所に移転した。新しい「横浜市役所」は地上32階地下2階、高さ約155mの超高層ビルとなり、低層階にはショッピング施設「ラクシス フロント」やイベントなどに利用できるアトリウムも設けられている。3階西側にある「市民ラウンジ」からはみなとみらいエリアを望め、早くも横浜の新名所となった。
多目的ホールやハイクラスホテルの増設でさらに機能を増した「パシフィコ横浜」
日本有数の規模を誇るMICE施設「パシフィコ横浜」は、みなとみらいエリアの拠点施設として誕生し、さまざまな会議やコンベンションなどに用いられてきた。2020(令和2)年4月、「パシフィコ横浜」には新しく「パシフィコ横浜ノース(横浜みなとみらい国際コンベンションセンター)」が誕生した。ここには6,300平方メートルの多目的ホール、42室の会議室が設けられ、3,000人規模の会議にも対応する。
隣接地にはハイグレードホテル「横浜ベイコート倶楽部 ホテル&スパリゾート」、「ザ・カハラ・ホテル&リゾート 横浜」もオープン。併せて「臨港パーク」や「新高島」駅方面へ新たな歩行者デッキも開通し、みなとみらいエリアの回遊性も向上した。
「横濱ゲートタワー」には最新の設備で臨場感あふれるプラネタリウムがオープン
「新高島」駅の西では2021(令和3)年9月、地上21階地下1階の新たなオフィスビル「横濱ゲートタワー」が完成した。低層部にはショッピング施設やクリニックモールが入り、周辺住民やみなとみらいエリアで働く人の利便性も高まっている。
2022(令和4)年3月にはLEDドームシステムで従来のプラネタリウムよりも本物に近い表現を可能にした「コニカミノルタプラネタリアYOKOHAMA」もオープンし、新たな観光スポットとして注目を集めている。
都市型ロープウェイや連接バスの運行で交通アクセスも向上
みなとみらいエリア周辺では交通アクセスの整備も進んだ。2021(令和3)年4月、「桜木町」駅から「運河パーク」の間を5分で結ぶ日本初の都市型循環式ロープウェイ「YOKOHAMA AIR CABIN」が開通した。高さ40mの上空からは「汽車道」やみなとみらいの景色が広がり、みなとみらいエリアを新たな視点で眺められると好評だ。
2020(令和2)年7月には「横浜」駅からみなとみらいエリアを経由して山下ふ頭に向かう連節バス「ベイサイドブルー」の運行が始まり、みなとみらいエリアの交通アクセスはさらに便利になった。
新施設が続々と誕生し、さらに魅力を増すみなとみらいエリア。次の休日にはみなとみらいエリアの新名所を訪ねるのも楽しいひと時になるだろう。
都市型循環式ロープウェイや大規模MICE施設など、注目の開発を続けるみなとみらいエリア
所在地:神奈川県横浜市西区