「住みたい街ランキング」で常に上位の吉祥寺の歴史
「住みたい街ランキング」などで、上位の常連となっている吉祥寺エリア。駅前には「東急百貨店」「コピス」「パルコ」などの大型店やサンロードなどの商店街が集まり、近隣地域からも多くの人が訪れショッピングを楽しむ賑やかな街だ。その一方で、駅から徒歩5分ほどのところには「井の頭恩賜公園」があり豊かな自然が守られているなど、吉祥寺では利便性と優れた住環境の両方を享受することができる。
1657(明暦3)年、江戸の町に明暦の大火が起こり、現在の水道橋付近にあった「諏訪山 吉祥寺」の門前町が消失した。その後、門前町の住人など家や農地を失った人々が、現在の吉祥寺エリア周辺に移住。吉祥寺に人々が多く住まう契機となる。玉川上水が農業用水としても利用されるようになると、幕府は武蔵野台地の開墾を奨励。現在このエリアに短冊状の土地が多いのは、当時の開墾の名残である。
さらに、1923(大正12)年に起こった関東大震災の際にも、多くの人が吉祥寺に移り住み、人口が急増。また、1924(大正13)年には、「成蹊学園」が池袋から吉祥寺へ移転してくるなど、街も成長を遂げた。現在、「吉祥寺」駅や周辺地域に数多くの大学が集まり、学生の街と呼ばれるようになった原点もここにある。
すでに開通していたJR中央線の前身である甲武鉄道に、1899(明治32)年「吉祥寺」駅が開業。1934(昭和9)年には、帝都電鉄(現・京王電鉄)も「吉祥寺」駅まで開通した。インフラの整備が整い始めると、昭和40年代には大型商業施設も相次いでオープンするなど、街はさらに大きく発展することとなった。
中央・総武線沿線随一のショッピングエリア
現在、「吉祥寺」駅前には、百貨店ならではの上質な品ぞろえと行き届いたサービスがうれしい「東急百貨店 吉祥寺店」や、ファッションから書店やインテリアショップ、パン屋や自然食品店などのフードテラスと多種多様なテナントが入ったショッピングセンター「コピス吉祥寺」、人気ショップが満載のファッションビル「吉祥寺PARCO」など大型商業施設が林立している。また、バラエティ豊かな店舗が建ち並ぶ明るいアーケード商店街「吉祥寺サンロード商店街」も活気がある。
さらに、2014(平成26)年の春には、 駅直結の複合商業施設「キラリナ京王吉祥寺」も誕生。「キラリナ京王吉祥寺」では、「いろんな私に出会える、私のお気に入り」をコンセプトに、ハイセンスなファッションブランドやオーガニックコスメ、雑貨、カフェ、食品フロアなどが揃えられている。屋上には、芝生が敷かれた屋上庭園もあり、ショッピングの休憩におすすめだ。
また、近年オシャレな雑貨やカフェなどが集まる高感度なスポットとして注目されているのが、「三鷹」駅と「吉祥寺」駅の間の路地で「東急裏(中道通り、昭和通り、大正通りなど)」と呼ばれるエリア。「カーニバル」は、輸入雑貨とデリカテッセンのお店。店内にはカラフルでかわいい雑貨がぎっしり並べられていて、ついつい欲しくなってしまうものばかり。デリカテッセンも人気で、お弁当やスイーツなどを買い求める人も多い。「アムリタ食堂」は、タイ料理とドリンク・デザートなどがいただけるカフェレストラン。店の外も中も緑が多くリゾートのような佇まいで、楽しみながら美味しい料理を堪能できる。
新宿・渋谷とのアクセスも抜群
実際に住むとなると気になるアクセス面も、「吉祥寺」駅はJR中央線の快速が停まる駅であり、JR総武線各駅停車は東京メトロ東西線への直通電車も多い。そのため、「新宿」駅や「東京」駅をはじめ、「大手町」駅などへの移動もスムーズに行うことができる。また、京王井の頭線の始発駅でもあり、「渋谷」駅方面へもダイレクトにアクセスすることができる。
常に進化を続け、多様な魅力で人々を楽しませてくれる街・吉祥寺。この街に暮らし、彩りあふれる毎日を始めるのが待ち遠しい。