名古屋市内でも高い利便性が魅力のまち
中村区は名古屋市の北西に位置し、「名古屋」駅を有するなど名古屋市の拠点の一つとして発展した。「名古屋」駅周辺は「ジェイアール名古屋タカシマヤ」、「KITTE名古屋」など大規模ショッピング施設が集まり、栄エリアと並ぶショッピングタウンとしてにぎわう。
近年は再開発で「大名古屋ビルヂング」、「JRセントラルタワーズ」などオフィスビルも整備され、ビジネス街としても進化した。また、「名古屋」駅の南、「ささしまライブ24」ではオフィスビルやショッピング施設、コンベンション施設などを持つ「グローバルゲート」も開発されている。「名古屋」駅から徒歩圏内には「ノリタケの森」、「トヨタ産業技術記念館」などの見所もあり、気軽に緑や産業遺産に触れられることも魅力だ。
中京エリア最大のターミナル「名古屋」駅
「名古屋」駅には東海道新幹線のほかJR東海道線、JR中央線、JR関西線、名古屋市営地下鉄東山線、名古屋市営地下鉄桜通線、あおなみ線の8路線が乗り入れる。名鉄名古屋本線の「名鉄名古屋」駅、近鉄名古屋線の「近鉄名古屋」駅も隣接しており、名古屋市内の移動はもちろん名古屋市外、愛知県外へのアクセスもよい。
現在、2027(令和9)年の開通を目指し、「品川」駅と「名古屋」駅間でリニア中央新幹線の工事が進行中だ。「品川」駅から「名古屋」駅間の開通後は引き続き「名古屋」駅から「新大阪」駅間の工事が行われることになっており、今後のアクセス向上も期待される。
近代的なまちなみの傍らに昔ながらのまちなみも
「名古屋」駅の東には四間道と呼ばれる古いまちなみが残る。ここは江戸時代初めに商人のまちとして栄え、1700(元禄13)年の大火の後、防火のため道路の幅を四間に広げたため、この名が付いたといわれる。四間道周辺には樹齢300年を超えるクスノキやケヤキなどが残る「浅間神社」が建つほか、民家の屋根の上に小さな社を祀る名古屋独特の風習「屋根神」もみられる建物も残り、この地の歴史を感じられる。
市民の台所としてにぎわう「名古屋駅前柳橋中央市場」
「名古屋」駅から徒歩数分の場所には名古屋市民の台所として知られる「名古屋駅前柳橋中央市場」が広がる。「名古屋駅前柳橋中央市場」は1910(明治43)年に開かれたといわれ、現在も鮮魚をはじめ、精肉、青果など多彩な品を扱う店が集まる。一般の利用も可能で、新鮮や食材を手ごろな価格で手に入れられると好評だ。市場内にはプロに愛されたグルメの店も多く、食の楽しみも多い。
最先端のまちなみと深い歴史が融合する「名古屋」駅周辺。ここでは訪れるたびに多彩な体験をできるだろう。