首都高速「箱崎」JCTと一体化されたターミナル
日本橋エリアにある「東京シティエアターミナル(T-CAT)」は東京から「羽田空港」、「成田空港」を結ぶリムジンバスの拠点になっている。「T-CAT」は首都高速6号向島線と首都高速9号深川線が分岐する「箱崎」JCTと一体となって建設されており、リムジンバスは高速道路にスムーズにアクセスできることも特徴だ。「T-CAT」内にはショッピング施設も多く、地域の利便性向上にも寄与している。
日本橋から「成田空港」「羽田空港」に直結
海外では都心に航空会社の搭乗手続きを行うカウンターを設けたシティエアターミナルを置いている都市がある。東京でもシティエアターミナルの整備が行われ、1972(昭和47)年に「T-CAT」が誕生、「羽田空港」へのリムジンバスが発着するようになる。
1978(昭和53)年の「成田空港」開港後は、「T-CAT」で主要航空会社の搭乗手続きや出国審査が可能になった。2001(平成13)年のアメリカ同時多発テロ事件の影響で現在は搭乗手続きや出国審査ができなくなったものの、日本橋と空港をダイレクトに結ぶ拠点になっている。
「成田空港」までも約55分で到着
今でも「T-CAT」はリムジンバスの運行の中心として重要な役割を担っている。「羽田空港」「成田空港」ともに直通リムジンバスが約30~60分間隔で運行されている。「T-CAT」から「成田空港」への所要時間は約55分、「羽田空港」へは約25分だ。
東京メトロ半蔵門線「水天宮前」駅直結
1990(平成2)年に営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線の「三越前」駅から「水天宮前」駅間が開通し、「T-CAT」は「水天宮前」駅直結となった。営団地下鉄(現・東京メトロ)半蔵門線は2003(平成15)年に「水天宮前」駅から「押上」駅間が開通し、東武伊勢崎線(現・東武スカイツリーライン)との直通が開始されたため、「T-CAT」へのアクセスはさらに便利になっている。
2019(令和元)年からは無料巡回バス「メトロリンク日本橋」のEラインが「T-CAT」に停車するようになり、「東京」駅方面へのアクセスが改善された。
多彩なショッピング施設も集まる
「T-CAT」にはショッピング施設も多い。「KEYUCA 箱崎エアターミナル店」にはインテリアや雑貨などおしゃれなアイテムがそろうほか、100円均一ショップやコンビニエンスストアなど日常の買い物にも便利な店も入る。カフェ、中華、イタリアン、ファストフードなどグルメも充実し、食事やお茶も楽しめる。郵便局や歯科などがあるのも何かと便利だろう。
空港へのアクセスでだけでなく、日常の暮らしにも便利な施設。それが「T-CAT」だ。
空の旅への玄関口、東京シティエアターミナル(T-CAT)
所在地:東京都中央区