神戸港内に計画的に開発されたまち
六甲アイランドは神戸市東灘区の神戸港内の埋め立て地にあり、計画的なまちづくりが行われた。六甲アイランドの中央には「住吉」駅から六甲アイランド内を結ぶ新交通システム、六甲ライナーが通り、六甲ライナー沿いには親水広場「リバーモール」が延びる。六甲アイランドの中央部にはショッピング施設や住宅地が配置され、その両側が港湾施設や工場などのエリアとされた。住宅地の周囲はグリーンベルト「シティヒル」で包まれ、歩行者と自動車が完全に分離された理想的なまちを実現した。
六甲アイランドは1972(昭和47)年に着工され、1988(昭和63)年から住宅地の入居が始まった。1990(平成2)年の六甲ライナー開通後は、交通アクセスの面でも、利便性の高い住宅地としても注目を集めた。また、インターナショナルスクールが存在するなど国際色が豊かなことも特徴だろう。
六甲アイランドの交通アクセスを担う六甲ライナー
六甲ライナーは「住吉」駅と「マリンパーク」駅の4.5kmを結ぶ新交通システムで、通常は無人運転が行われている。「魚崎」駅では阪神本線、「住吉」駅ではJR神戸線に接続しており、これら各線に乗り換えれば、神戸市中心部、大阪市中心部へもスムーズにアクセスできる。
阪神高速湾岸線で大阪市方面へのドライブもスムーズ
六甲アイランド内では多車線の道路が整備されており、自動車も使いやすい。1994(平成6)年には阪神高速5号湾岸線「中島」出入口 から「六甲アイランド北」出入口間が開通し、大阪市方面と高速道路で直結。自動車でのアクセスが便利になった。
現在、阪神高速5号湾岸線「六甲アイランド北」出入口から「駒栄」出入口間14.5kmの延伸計画が進められており、開通後は神戸市西部方面へのアクセス向上も期待される。
長距離フェリーのターミナルも立地
六甲アイランド内には長距離フェリーの拠点となる「六甲アイランドフェリーターミナル」も設けられた。「六甲アイランドフェリーターミナル」からは「大分港」、「新門司港」、「新居浜港」へのフェリーが出ている。フェリーは自動車の積載も可能で、九州、四国方面への旅行に便利だ。
国際色豊かなイベントが多数開催
六甲アイランドでは多彩なイベントも行われている。春には“イースター”にちなんだ宝のタマゴを探しまわる「ウェルカムフェスティバル」が開催されるほか、夏の「RICサマーイブニングカーニバル」では多彩な国籍の人が盆踊りや縁日を楽しむ。秋には「ハロウィンフェスティバル」が行われ、六甲アイランド内を仮装した人々が行きかう。
計画的なまちづくりが行われ、暮らしの利便性にも恵まれた六甲アイランドでは、インターナショナルな雰囲気も漂い、充実した日々を満喫できるだろう。
計画的に造られたまちならではの利便性が光る六甲アイランド
所在地:兵庫県神戸市東灘区