関西有数のショッピングエリア
中突堤中央ターミナルを挟んで、東に広がる「メリケンパーク」と、西に広がる「神戸ハーバーランド」の一帯は、海を見渡す眺望の美しい神戸らしいエリアとなっている。大型商業施設や公園などが整備され、三宮同様多くの買い物客や観光客が訪れる。
「メリケンパーク」にあるメリケン波止場は、1868(慶応3)年に神戸が開港されたとき、外国貨物の荷揚げ港としてつくられたもの。現在は埋め立て整備が完了し、波をイメージした流線型の美しいフォルムが地元の人々からも愛される「神戸メリケンパークオリエンタルホテル」や、地上35階建ての格式ある「ホテルオークラ神戸」、さらに神戸のランドマークともいえる「神戸ポートタワー」や「神戸海洋博物館」が集まっている。
ランドマークが立ち並ぶベイサイド
1963(昭和38)年に開業した「神戸ポートタワー」は、和楽器の鼓のような優美な外観が特徴の展望タワー。展望室からは、「メリケンパーク」や「神戸ハーバーランド」のある港エリアはもちろん、神戸の市街地、六甲の山々などを見渡すことができる。このタワーは夜に訪れるのもおすすめで、1,000万ドルの夜景ともいわれる神戸の夜景を堪能することができる。2024(令和6)年4月には大規模リニューアルし、360度にわたり神戸港を一望できる屋上デッキ、360度回転するフロアには神戸グルメが楽しめるカフェ&バーなどを新設。
「神戸海洋博物館」は、「海から港から神戸が始まり、未来に船出する。」をコンセプトに1987(昭和62)年にオープン。帆船の帆と波をイメージした白い屋根のような構造物が特徴だ。海・船・港に関することを学べる博物館で、館内には船の模型などが多数展示されている。
また、「メリケンパーク」の東側には「阪神・淡路大震災」で被災した「メリケン波止場」の一部を保存した「神戸港震災メモリアルパーク」があり、震災の記憶を後世に伝えている。そのほか、メリケンパーク沖は「みなとこうべ海上花火大会」の会場にもなっており、開催日には多くの見物客が訪れる。
買い物客で賑わう神戸ハーバーランド
一方、西側に広がる「神戸ハーバーランド」エリアは、現在の「神戸」駅周辺、かつて国鉄の貨物駅だった「湊川貨物」駅や工場の跡地などの再開発によって誕生した新しい商業地だ。「デュオこうべ」「神戸ハーバーランドumie」「神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール」「神戸煉瓦倉庫」などの施設やレストランが集まっており、海辺も美しく整備され景色を楽しみながらのんびり歩いたり、美しい夜景を眺めたりすることもできる人気のスポットとなっている。
2013(平成25)年4月にオープンした「神戸ハーバーランドumie」は、ファストファッションや大型店、話題のグルメなど約225店舗が入る新しい商業施設。神戸初出店の店舗も含め多彩なショップと10スクリーンを持つ映画館、さらにはスポーツクラブなども入り、休日にはショッピングやアミューズメントを楽しむ客で賑わう。駐車場もあるため、自動車で訪れる家族連れも多い。