現在も複数の都市インフラ整備が進行中
神戸市は「兵庫県庁」を擁し、ショッピング施設も集まる兵庫県の政治、経済の中心地だ。なかでも三宮エリアには「神戸市役所」が立地し、神戸市最大のショッピングタウンとしてにぎわうなど重要な役割を果たしている。
三宮エリアはここ数年も「ミント神戸」完成、阪急「神戸三宮」駅の駅ビルオープン、「そごう神戸店」から「神戸阪急」へのリニューアルなど発展を続けてきた。現在も複数の大規模開発が進行中でさらなる進化も期待されている。
「神戸市 中央区役所」は多目的ホールや美術館との複合施設に
「神戸市役所」本庁舎の西隣、かつて「神戸市役所」3号館があった場所には「神戸市 中央区役所」の新庁舎が2022(令和4)年6月に完成した。ここは多目的ルームやスタジオなどからなる「中央区文化センター」を併せ持つ複合施設で、文化の拠点という役割も担う。
引き続き「神戸市役所」2号館の再整備が行われることになっており、わかりやすい動線やにぎわいを持つさらに使いやすい庁舎に生まれ変わる。
オフィスやホテル、バスターミナルが融合した三宮の新たな拠点施設整備を検討中
「ミント神戸」の東側では大規模再開発による「雲井通5・6丁目再整備」が検討されている。今のところ2026(令和8)年度頃までに東側の第1期エリアを整備し、その後2030(令和12)年度頃までに第1期エリアと「ミント神戸」の間に広がる第2期エリアを整備するスケジュールが想定されている。再開発ビルにはオフィス、ホテル、図書館に加え、三宮エリアの中・長距離バス乗り場を集約した「バスタ三宮」も整備される予定だ。
JR「三ノ宮」駅はショッピング施設やホテルを併せ持つ超高層ビルに
JR「三ノ宮」駅でも駅ビル整備計画が進められている。新しい駅ビルはショッピング施設やオフィス、ホテルなどの利用を想定した高さ約160mの超高層ビルとなる。併せて、周辺施設への歩行者デッキやイベント空間も設けられ、三宮エリア全域へのアクセスも向上する。2023(令和5)年度に着工し、開業は2029(令和11)年度が予定されている。
三宮交差点は歩きやすい空間に再整備
JR「三ノ宮」駅、阪急「神戸三宮」駅前では「三宮クロススクエア」計画が進んでいる。これは、税関線(フラワーロード)と中央幹線の一部で車道の削減や歩行者動線の再整備を行い、人と公共交通優先の空間を実現するものだ。「三宮クロススクエア」はJR「三ノ宮」駅の駅ビル開業と同時期の2029(令和11)年度頃に第1段階を完成させ、その後段階的に整備を進める計画となっている。三宮エリアの姿は今後大きく変化し、さらに利便性の高いまちになるだろう。