「みなとのもり公園」とは、阪神高速、ハーバーハイウェイ、ポートライナーなどの高架下から海側の方面にかけて広がる、緑豊かで誰もが気軽に楽しめる公園のこと。またの名を「神戸震災復興記念公園」といい、震災の経験と教訓を後世の人々に継承するため、また、神戸の街が復興から発展へと前進する姿を木々の生長とともに見つめていく、ということを基本理念に、復興の記念事業および防災公園として整備。震災からちょうど15年目の2010(平成22)年1月17日にオープンした。
公園内にはいくつかのスポーツ広場があり、オレンジのAコートはニュースポーツ広場内で唯一のアスファルトのフラット路面コート。コートのサイズは20m×40m、外周1周が約100mあり、スケートのスラローム競技に合わせた仕様で作られた。現在はインラインスケートのスラローム、フリーラインスケート、インラインスケートダンス、インラインスピードスケートなどに利用され、思う存分滑ることができると好評だ。
「みなとのもり公園」は、JR貨物神戸港駅跡に位置している。この駅は明治半ばに神戸港発着貨物の取り扱いのために開業され、神戸の近代史を象徴する海の玄関だった。港内で時を刻んできた時計は今、力強い復興の始まりを祈念して5時46分を刻んでいる。さらに、この公園は阪神・淡路大震災の経験を踏まえて防災公園としての役割も持つ。一見、普通のマンホールも、災害時にふたを開けて公園に常備されているテントをたてるとトイレとして使えるマンホールトイレになっているのだ。
みなとのもり公園
所在地:兵庫県神戸市中央区小野浜町 (JR貨物神戸港駅跡地)
https://www.city.kobe.lg.jp/a10019/kuras..