2路線が乗り入れる北摂のターミナル
千里ニュータウンの開発に合わせて、交通アクセスも整備された。多車線で広い道路が新設されるとともに、1970(昭和45)年には北大阪急行線が開通している。さらに1990(平成2)年に大阪モノレールが開通し、「千里中央」駅は両線の接続駅となった。
Osaka metro御堂筋線直通で大阪都心直結
北大阪急行線は「江坂」駅からOsaka metro御堂筋線に乗り入れ、「なかもず」駅まで直通している。「新大阪」駅に13分、「梅田」駅に20分、「淀屋橋」駅に22分、「なんば」駅に28分とそれぞれ30分以内でアクセス可能。大阪都心へダイレクトアクセスできるほか、「新大阪」駅からの東海道・山陽新幹線利用も便利だ。
「箕面萱野」駅延伸で箕面市方面へのアクセスも向上
北大阪急行線は2024(令和6)年に「千里中央」駅から「箕面萱野」駅間2.5kmが延伸され、両駅の間に「箕面船場阪大前」駅も開業した。
「箕面船場阪大前」駅前には外国語学部が利用している「大阪大学箕面キャンパス」のほか、「箕面市立船場図書館(大阪大学附属外国学図書館)」や「箕面市立文化芸能劇場」といった公共施設が集まる。「箕面萱野」駅前には100店舗以上がそろう大規模ショッピングモールで、シネマコンプレックス「109シネマズ箕面」も併設する「みのおキューズモール」が広がる。北大阪急行線の延伸で千里中央エリアからこれらの施設へのアクセスも飛躍的に便利になった。
大阪モノレールで「伊丹空港」にも直結
大阪モノレールは1990(平成2)年に最初の区間である「南茨木」駅から「千里中央」駅間が開通した。その後、1994(平成6)年には「千里中央」駅から「柴原(現・柴原阪大前)」駅間、1997(平成9)年には「柴原(現・柴原阪大前)」駅から「大阪空港」駅と「南茨木」駅から「門真市」駅間が延伸された。さらに1998(平成10)年には彩都線の「万博記念公園」駅から「阪大病院前」駅間が開通、2007(平成19)年には「阪大病院前」駅から「彩都西」駅間が延伸され、現在は日本最大の路線長を誇る。
「大阪空港」駅や「伊丹空港」に直結しており、飛行機での旅行も便利だ。大阪モノレールは「門真市」駅から「(仮称)瓜生堂」駅間の延伸が進められており、「門真南」駅でOsaka metro長堀鶴見緑地線と、「鴻池新田」駅でJR学研都市線と、「荒本」駅で近鉄けいはんな線と接続。「(仮称)瓜生堂」駅には近鉄奈良線の駅も設けられ、乗り換えが可能になる予定だ。延伸が実現すれば、千里中央エリアからのアクセスはさらに利便性も増す。
バス路線の拠点
「千里中央」駅前には大規模なバスターミナルがある。ここからはJR京都線「吹田」駅や阪急宝塚線「豊中」駅などへ向かうバスもあり、電車では乗り換えが必要なエリアにもダイレクトアクセス可能だ。
東西南北に路線が延び、スムーズなアクセスができる千里中央エリア。さらなる利便性向上も予定されており、アクティブな暮らしを支えてくれるだろう。