都内を代表するビッグターミナル「品川」駅
品川区は東京23区の南西にあり、古くからベッドタウンとして成長を遂げ、近年はオフィスも増えるなどビジネスセンターとして注目されるようになった。「品川」駅は港区にあるが、品川区の玄関口としても機能する都内有数のターミナル駅だ。
「品川」駅は1872(明治5)年「横浜(現・桜木町)」駅との間に日本初の鉄道が開通した際に設けられ、日本で最も長い歴史を誇る。1885(明治18)年には日本鉄道品川線(現・JR山手線)が開通、1925(大正14)年には京浜電気鉄道(現・京急線)が乗り入れするなど、ターミナルとしての歩みを始める。その後、「品川」駅の北には大規模な車庫が設けられるなど鉄道のまちとして発展を遂げた。現在も6路線が乗り入れるターミナルで、毎日多くの人が利用している。
東海道新幹線全列車が停車
1997(平成9)年には「品川」駅に東海道新幹線のホームを新設する工事が始まった。2003(平成15)年に東海道新幹線のホームが完成し、2008(平成20)年からは東海道新幹線の全列車が停車するようになっている。「品川」駅からは「京都」駅、「新大阪」駅、「博多」駅などにダイレクトアクセス可能という利便性も魅力といえよう。
「羽田空港」にも短時間でダイレクトアクセス
「品川」駅からは飛行機も利用しやすい。1998(平成10)年に京急空港線の「羽田空港(現・羽田空港第1・第2ターミナル)」駅が開業し、「品川」駅から「羽田空港」にダイレクトアクセスできるようになった。2010(平成22)年には「羽田空港国際線ターミナル(現・羽田空港第3ターミナル)」駅も開業し、海外への旅行もスムーズになっている。
「品川」駅から「羽田空港第3ターミナル」駅までは12分、「羽田空港第1・第2ターミナル」駅までは14分でアクセス可能で、飛行機を使った出張、旅行も快適だ。
大規模再開発でさらなる利便性向上に期待
現在、「品川」駅周辺では大規模プロジェクトが進行している。「品川」駅と「高輪ゲートウェイ」駅の間では品川開発プロジェクトが進行中で、まもなくコンベンション機能などを持つ新たなまちが誕生する予定。隣接する「泉岳寺」駅前でも再開発が行われているほか、「品川」駅では北通路の北側コンコース拡張と新改札口設置が計画されており、さらに利便性が高まる。
「品川」駅高輪口周辺では、「シナガワグース」跡地再開発が始動するとともに、京急線「品川」駅の地平化も始まった。「品川」駅高輪口の駅前広場整備、「白金高輪」駅から「品川」駅間の地下鉄新線なども検討されており、これらが実現すれば、乗り換えや「品川」駅東西の行き来がより便利になるだろう。
リニア中央新幹線の始発駅
「品川」駅ではリニア中央新幹線の工事も始まっている。2027(令和9)年度には「名古屋」駅まで開通する予定で、その後は「名古屋」駅から「新大阪」駅間の工事が行われる。「新大阪」駅までの開通は2037(令和19)年度が想定されている。
「品川」駅から「名古屋」駅間は6駅、所要時間は約40分、「品川」駅から「新大阪」駅間が全通すれば約67分で結ばれることになり、今後のさらなる発展は確実だ。
将来のさらなる発展が期待されるターミナル「品川」駅を擁する品川エリア
所在地:東京都品川区