日本を代表する観光地として海外でも人気
東京23区の北東に位置する台東区は江戸時代から繁華街として発展し、現在も深い歴史がそこかしこに漂う。1927(昭和2)年には「上野」駅と「浅草」駅間に日本初の地下鉄が開業し、都内有数の行楽スポットとして知られるようになった。現在も下町情緒を感じられる観光地として海外にも人気が高い。
下町情緒あふれる「仲見世通り」
「浅草寺」から雷門に続く参道沿いには「仲見世通り」と呼ばれる商店街が広がる。ここは江戸時代に「浅草寺」境内の掃除を担っていた近隣住民に、境内や参道での出店が許されたことが始まりとされる。明治維新後の政府による立ち退き命令、関東大震災や戦災の被害もあったが、その度に復興を遂げた。現在も人形焼き、雷おこし、揚げまんじゅうなど浅草名物の品を扱う店が並び、浅草のシンボルとして親しまれている。
日本最古の遊園地「浅草花やしき」
浅草エリアの西にはレトロなアトラクションで人気の遊園地「浅草花やしき」がある。「浅草花やしき」は江戸時代の1853(嘉永6)年に植物園として開園し、大正時代から昭和初期には動物園が人気を集めたという。第二次世界大戦中に閉鎖を余儀なくされたが、戦後に復興。1953(昭和28)年には国産初のローラーコースターが誕生し、注目を集めた。現在も子どもだけでなく大人も楽しめる遊園地として人気が高い。
伝統を誇る老舗からおしゃれな新進の店まで多彩なグルメ
長い歴史を持つ浅草エリアには老舗の店も多い。1801(享和元)年創業のどじょう料理が名物の「駒形どぜう 浅草本店」、1854(安政元)年創業の甘味店「梅園 浅草本店」、1880(明治13)年創業の電気ブランで知られる「神谷バー」、1902(明治35)年創業の天ぷら屋「天藤」など長い歴史を持つ店が営業を続けている。近年は裏浅草と言われるエリアにおしゃれなカフェなども増ている。
下町情緒漂う街並みを残しながら、時代に合わせて変化を遂げてきた浅草エリア。このまちでは訪れる度に新たな発見があるだろう。
古くから繁華街として栄え、江戸の面影が残る観光地として人気の台東区浅草エリア
所在地:東京都台東区