埼玉県、さいたま市の中心地としてにぎわう「浦和」駅前
浦和は江戸時代に中山道の「浦和宿」が整備され、宿場町として発展した歴史を持つ。明治以降は「埼玉県庁」が置かれ、埼玉県の行政の中心地となった。現在は「さいたま市役所」もあり、さいたま市の行政の中心地という機能も併せ持つ。「浦和」駅周辺にはショッピング施設も集まり、買い物の利便性も高い。
JR湘南新宿ラインも停車し各方面へのアクセスが便利
「浦和」駅は1883年(明治16)年の「上野」駅から「熊谷」駅間の鉄道開通時に開設された。当時は「大宮」駅はなく、「浦和」駅は「大宮」駅より長い歴史がある。
2013(平成25)年に「浦和」駅周辺の高架化とホーム増設により、JR湘南新宿ラインが「浦和」駅に停車するようになった。これにより、「浦和」駅から「池袋」駅、「新宿」駅、「渋谷」駅、「横浜」駅方面にダイレクトアクセスが実現した。
さらに2015(平成27)年には、JR上野東京ライン開通に伴いJR宇都宮・高崎線からJR上野東京ライン経由でJR東海道線への直通が開始。「浦和」駅から「東京」駅や「品川」駅方面への所要時間は従来のJR京浜東北線利用より短縮されている。
再開発と高架化で利便性を増した「浦和」駅西口
「浦和」駅周辺では再開発などの都市インフラ整備も続けられてきた。1981(昭和56)年「浦和」駅西口の再開発が完成し、「伊勢丹 浦和店」、「コミュニティプラザ・コルソ」がオープンしたほか、「浦和」駅西口バスターミナルも整備された。
2015(平成27)年になると「浦和」駅の高架下に「アトレ浦和 South Area・North Area」、その後も「浦和」駅西口の駅ビルに「アトレ浦和 West Area」が順次オープンし、ショッピング施設も充実している。
さらに、「浦和」駅西口では商業施設や公共施設などが入る地上27階地下2階の高層ビルを整備する「浦和駅西口南高砂地区第一種市街地再開発事業」が2026(令和8)年完成予定で進められており、今後の発展も期待される。
「浦和」駅東口でも再開発で複合ビルが誕生
「浦和」駅東口側でも再開発が行われ、2007(平成19)年に地上10階地下4階の「ストリームビル」が完成した。ここにはショッピング施設「浦和PARCO」のほかシネマコンプレックス「ユナイテッド・シネマ浦和」も入るほか、上層部は「さいたま市立中央図書館」や「浦和コミュニティセンター」などが集まる複合公共施設「コムナーレ」も設けられている。
「浦和」駅東口では交通広場も整備され、バスやタクシーの利用が便利になり、歩行者の通行も快適になった。
高架化や再開発で利便性を増してきた「浦和」駅周辺は、これからもさいたま市の拠点として発展を続けていきそうだ。
再開発や高架化など都市インフラ整備で拠点性を高めてきた浦和エリア
所在地:埼玉県さいたま市浦和区