浦和はサッカーの街としても知られている。浦和にはかつて、教員を養成する「埼玉師範学校」が設けられていた。「埼玉師範学校」に赴任した教員が生徒にサッカーを指導したことをきっかけにサッカーが広がったという。
現在も浦和には「埼玉県立浦和高等学校」などサッカー強豪校があるほか、「埼玉サッカー発祥の地」の像が建ち、サッカーの街としての歴史を感じられる。
こうした背景もあり、浦和のサッカーに対する情熱は強い。浦和をホームタウンとする「浦和レッズ」は熱心なファンが多いことで知られるチームだ。
「浦和レッズ」は「三菱自動車工業サッカー部」を前身とするクラブで、Jリーグが発足した当初からある10チームの一つとして、瀬ヶ崎の南にある「駒場運動公園競技場(浦和駒場スタジアム)」をホームスタジアムとして試合を行っていた。現在は「駒場運動公園競技場(浦和駒場スタジアム)」での試合は行われなくなったものの、ホームスタジアムとしての登録は残されており、「浦和レッズ」のファンには聖地的な存在として親しまれている。
浦和では街全体がレッズを後押ししている。例えば、「浦和」駅前の「アトレ浦和 West Area」の1階には「浦和レッズ」のオフィシャルショップ「レッドボルテージ」があり、「浦和レッズ」のグッズなどを販売している。
また、「伊勢丹 浦和店」前の歩道には「浦和レッズ」の歴代監督や選手の足型や手形が埋め込まれており、写真を撮るなど「浦和レッズ」ファンの姿が絶えない。
「浦和レッズ」のファンが集まる飲食店も多く、試合のある日は街全体が熱気に包まれる。浦和の街とともに歩んできた「浦和レッズ」の存在。それも浦和の魅力の一つだ。