大阪有数の買い物の街
難波・心斎橋エリアはショッピングタウンとしてもにぎわう。とくに「心斎橋筋商店街」周辺は江戸時代から商業の街として栄えた歴史を持つ。「心斎橋筋商店街」周辺は現在も若者文化の中心地であり、百貨店、地下街と多彩な顔を持つため、多くの買い物客が集まる。
江戸時代から続く伝統のショッピングタウン「心斎橋筋商店街」
「心斎橋筋商店街」は道頓堀川付近から長堀通まで続く商店街で、南端は大阪のシンボルとして親しまれる戎橋となる。心斎橋という名は岡田心斎が長堀川に橋を架けたことに由来するという。
江戸時代から「心斎橋筋商店街」の一帯は大阪の商業の中心地として発展してきた。今も「心斎橋筋商店街」には多彩な店が並び、多くの買い物客でにぎわう。
大阪の若者文化をけん引し続けてきた「アメリカ村」
「心斎橋筋商店街」の西には若者文化の発信地として知られる「アメリカ村」が広がる。この一帯では1970年代に若いクリエーターがこの付近の倉庫や駐車場でレコードや古着などのフリーマーケットを展開していた。やがてアメリカのアイテムを扱う店が続々と誕生、いつしか「アメリカ村」と呼ばれるようになったという。近年はファッションや雑貨のショップに加え、カフェやライブハウスなども増え、流行に敏感な若者が集まるようになった。
大規模ショッピング施設が集まる「心斎橋筋商店街」北側
「心斎橋筋商店街」の北側には「大丸 心斎橋店」や「心斎橋PARCO」、「心斎橋オーパ」など大規模ショッピング施設が集まる。なかでも「大丸 心斎橋店」は「心斎橋筋呉服店松屋」をルーツとする老舗百貨店で、「大丸」の本店でもある。かつての百貨店は土足を脱いで買い物していたが、「大丸 心斎橋店」は百貨店の中では早くから土足で入店できるようにしたことでも知られる。
隣接していた「そごう心斎橋本店」の閉店後、その建物を利用して「大丸 心斎橋店」の北館が誕生した。「心斎橋PARCO」は「大丸 心斎橋店 北館」が2020(令和2)年にリニューアルされてオープンしたものだ。
単一の商店街としては日本最大級の「クリスタ長堀」
「心斎橋筋商店街」の北端、長堀通には地下街「クリスタ長堀」が広がる。「クリスタ長堀」は「四ツ橋」駅から「長堀橋」駅まで続き、単体の地下街としては日本最大級の規模を誇る。
「クリスタ長堀」は大阪市営地下鉄(現・Osaka Metro)長堀鶴見緑地線と併せて整備され、1997(平成9)年に開業した。現在も約100店舗が並び、乗り換えついでに買い物を楽しむ人も多い。
多彩なショッピング施設が集まる「心斎橋筋商店街」周辺は今も昔も買い物の街として魅力を持ち続けている。
古くから大阪のショッピングタウンとして発展してきた「心斎橋筋商店街」周辺
所在地:大阪府大阪市中央区