大阪の魅力が詰まった街
難波エリアは大阪ミナミの拠点で、海外にもその名がとどろく商店街、サブカルチャーの発信地として発展し多くの魅力がある。大阪ならでは文化が楽しめる施設があるのも難波エリアの特徴だ。
宿場町から掘り出し物の街、電気街、サブカルチャーの街へと移り変わる「でんでんタウン」
南海「なんば」駅の東、堺筋との間に広がる「でんでんタウン」は大阪の電気街として知られてきた。ここはもともと紀州街道の起点で江戸時代には宿場町として発展した歴史を持つ。
明治時代に高さ31mの「眺望閣」が建てられたことをきっかけに、周囲に商店が集まるようになり、商店街が形成された。この商店街にはその後、古道具、骨董品、日用品などを扱う店が増え、舶来品も扱われるようになったことから、掘り出し物の町、電気用品の町として知られるようになる。近年はアニメ関連の店も増え、「オタロード」と呼ばれるサブカルチャーの発信地にもなった。
海外でも名高い「黒門市場」
「日本橋」駅の東に広がる「黒門市場」は、約150店舗が並ぶ商店街だ。黒門という名は近くにあった「圓明寺」の山門が黒かったことに由来するという。「黒門市場」では古くから夏はハモ、冬はフグなどを扱う鮮魚店が並んでいた。現在も鮮魚店を中心に食料品店が並び、食べ歩きメニューを扱う店も多い。近年は海外にも知られるようになり、インバウンドの観光客でもにぎわう。
登録有形文化財にもなった「大阪タカシマヤ」
南海本線と南海高野線が乗り入れる南海「なんば」駅には1932(昭和7)年に完成した駅ビル「南海ビルディング」がある。このビルはタイル張りの洋風建築で古くから難波エリアのシンボルとして親しまれてきた。
「南海ビルディング」には完成当時から「南海タカシマヤ(現・大阪タカシマヤ)」が入っている。当時、高島屋は長堀橋に店を構えていたが、御堂筋の整備に伴い移転してきた。2009(平成21)年には外装のリニューアルが行われ、2011(平成23)年には国の登録有形文化財にも指定されている。
大阪の文化を感じられる街
難波エリアには大阪ならではの文化の拠点もある。「国立文楽劇場」は1984(昭和59)年にオープンした文楽、日本舞踊、邦楽、大衆芸能の公演などを行う劇場で、大夫、三味線、人形遣などこれらの芸術を担う人材の養成も行っている。吉本興業が運営するお笑い・喜劇専門の劇場「なんばグランド花月」は大阪のお笑い文化を楽しめると評判だ。
買い物でも文化でも大阪らしさを堪能できる難波エリア。この街には今日も国内だけでなく海外からも多くの人が訪れる。
大阪の魅力を余すところなく満喫できる難波エリア
所在地:大阪府大阪市中央区