再開発と首都高速地下化で生まれ変わる日本橋エリア

日本橋エリアで多くのビッグプロジェクトが始動

日本橋

日本橋エリアは江戸時代には五街道の起点となるなど、江戸・東京の中心地として発展を続けてきた。中央区では、これまでの日本橋エリアの歴史を活かしつつさらに快適なまちへ進化させるためのまちづくり方針「日本橋川沿いエリアのまちづくりビジョン2017」を策定した。

現在、日本橋エリアでは、このまちづくり方針に基づき国際金融・業務拠点の整備、日本橋の水辺景観と歩行者ネットワーク形成などを目指して多くの再開発が進められている。

「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」でカンファレンス施設やホテルを整備

日本橋野村ビル旧館

なかでも「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」は約3.9haという規模を誇る中心的プロジェクトだ。この再開発ではオフィスやカンファレンス施設、ホテルなどが入る地上52階地下5階、高さ約284mの超高層ビルなどを整備する。

再開発エリア内にある1930（昭和5）年完成の「日本橋野村ビル旧館」は外観を保存し、再活用される予定だ。日本橋川沿いにはテラス・デッキ、広場も設けられ、憩いの場も創出される。新たに整備する地下歩道で「日本橋」駅に直結することになっており、歩行者動線の利便性向上も期待される。

「日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業」ではオフィスや住宅が誕生

日本橋郵便局

「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」と昭和通りを挟んで東側となる「日本橋一丁目東地区第一種市街地再開発事業」も計画中だ。再開発エリアはA街区とB街区に分かれ、A街区には地上40階地下4階、高さ約240ｍの、B街区には地上52階地下3階、高さ約225ｍの高層ビルを整備する。A街区は2030（令和12）年度に完成予定、その後B街区内にある「日本橋郵便局」を解体し、工事を行うことになっている。

また、「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」から中央通りの西側となる「日本橋一丁目1・2番街区」でも高層ビルが計画されている。この開発計画ではオフィスなどが入る地上27階地下3階、高さ約140mのビルを建てる予定で、2032（令和14）年度の完成を目指している。