代々木地区の代表的な神社として、いまなお厚い信仰を集めている「代々木八幡宮」。背後には新宿や初台の高層ビルが立ち並ぶが、この八幡宮一帯にはこんもりとした緑の景観が残っており、1212(建暦2)年の創建当時の静寂が広がっているようにもとれる。源頼家の側近・近藤三郎是茂の家来であった荒井外記智明(ともあきら)により開かれた神社であり、祭神は応神天皇。いつもは静かな景観を呈しているが、例大祭の9月22、23日には並々ならぬ盛り上がりを見せている。1950(昭和25)年、境内の敷地内から縄文期の住居跡などが見つかり、渋谷区より史跡の指定を受ける。「代々木八幡遺跡」と命名されたこの遺跡には、現在は竪穴式住居の復元したものが造られており、はるか昔の代々木の名残をいまにとどめている。
代々木八幡宮
所在地:東京都渋谷区代々木5-1-1
電話番号:03-3466-2012
http://www.yoyogihachimangu.or.jp/