天神エリアからバスで15分の住宅地
福岡市営地下鉄空港線「西新」駅北側は1982(昭和57)年から埋め立てが始まり、シーサイドタウンももちと呼ばれる新しい街が誕生した。シーサイドももちエリアは天神エリアからバスで15分程度と近いこともあり、ベッドタウンとして人気を集め、現在も暮らしやすい住宅地として注目されている。
福岡市営地下鉄空港線「西新」駅から「藤崎」駅周辺には7つの商店街、約280店が集まる福岡市有数の商店街が広がるエリアだ。「西新中央商店街」では道路に野菜や魚介類を載せたリヤカーが並び、通称「西新リヤカー部隊」と呼ばれている。
「勝鷹水神通り商店街」の中にある「勝鷹水神」はソフトバンクホークス選手が毎年祈願をすることで知られ、12月にソフトバンクホークスの選手によるパレードも行われている。
教育機関も点在
シーサイドももちエリア周辺は「西南学院大学」のキャンパスをはじめ、多くの教育施設が集まる福岡市を代表する文教エリアだ。とくに「西南学院大学」のキャンパスの南隣に位置する「福岡県立修猷館高等学校」は福岡県内公立高等学校で最も難関とされ、進学実績も高い。「西南学院大学」のキャンパスの北側に校舎を持つ「西南学院中学校・高等学校」も福岡県内で有数の進学校として知られる。
「西新」駅からシーサイドももちエリアへと続く通りは「福岡サザエさん通り」と呼ばれている。これは故長谷川町子氏が現在のシーサイドももち付近の海岸を散歩しながらサザエ、カツオ、ワカメなどの登場人物を発案したことにちなんで名付けられたものだ。西新通り交差点近くの「磯野広場」には「サザエさん発案の地」の記念碑が建てられている。
「福岡サザエさん通り」沿いには「福岡市博物館」や「福岡市総合図書館」といった文化施設が多く、散策がてら文化に触れるのも心豊かなひと時になるだろう。
福岡市のランドマーク施設が建ち並ぶ
シーサイドももちエリアは福岡市のシンボルとなる施設が多い。なかでも「福岡タワー」は福岡市のランドマーク的存在だ。「福岡タワー」は高さ234mの電波塔で高さ134mの場所にある展望室からは福岡市内や玄界灘を望むことができる。他にも、大型ショッピングモール「MARK IS 福岡ももち」や、隣接する高層タワーマンション「ザ・パークハウス福岡タワーズ」など、周辺には印象的な大規模施設が集積している。
「福岡タワー」の北側には博多湾沿いに人工ビーチが伸びる「シーサイドももち海浜公園」が広がる。ここは福岡市内ながらマリンレジャーやビーチスポーツを楽しめると、多くの人に親しまれているスポットだ。「シーサイドももち海浜公園」の海上にはマリンスポーツ店やグルメの店が入る「マリゾン」があり、気軽に休日を満喫できるだろう。
シーサイドももちエリアは観光客に人気のスポットが集まることから、福岡市内の観光スポットを巡る「福岡オープントップバス」も立ち寄る。「福岡オープントップバス」は屋根がないバスで、開放的で高い視点の車窓から見る福岡市内は新鮮だ。3コース運行されている「福岡オープントップバス」のうち「シーサイドももちコース」と「福岡きらめき夜景コース」がシーサイドももちエリアへ乗り入れ、「福岡タワー」を経由している。
シーサイドももちエリアにある「みずほPayPayドーム福岡」は福岡ソフトバンクホークスの本拠地として使用されている。試合のある日は大勢の観戦客が集まり、周囲は熱気に包まれる。コンサート会場として使われることもあり、大物ミュージシャンのライブなども多い。
「みずほPayPayドーム福岡」隣接地には「王貞治ベースボールミュージアム」や「HKT48劇場」、一人乗りぶら下がり式レールコースターなど多彩な施設を持つ「BOSS E・ZO FUKUOK(ボス イーゾ フクオカ)」が誕生し、さらに魅力的な空間になった。
福岡で話題のスポットが集まるシーサイドももちエリア。ここでは充実した暮らしを送れそうだ。