「千石緑地」とは、武蔵野台地の先端にあたる白山台地と指ヶ谷の低地の境界にあり、ゆるやかな傾斜地に展開する緑地の名称。かつては一橋徳川家が所有していた樹林地だったが、1989(平成元)年に、可能な限り樹林域を末永く残すことを条件に、区に寄付された。その意向に沿い、文京区は都市内の貴重な樹林を保全するとともに、区民が自然に親しめるよう、1994(平成6)年「千石緑地」として設置し、限定開放している。
こんもりとした木立のなかでもムクノキは区内でも有数の巨木で、その樹齢は100年以上と推定。春になると、葉が開くと同時に淡緑色の小さな花をつける。樹林や植物が傷つけられたり、林床が踏み固められたりすることを防ぐために浮橋状の木製園路が設置されており、その園路を歩くと自然の中を一周できるようになっている。
千石緑地
所在地:東京都文京区千石1-6
営業時間:9:00~17:00(10月~3月は16:00まで)※管理の都合上、閉園の場合あり
https://www.city.bunkyo.lg.jp/bosai/mido..