経堂エリアは区の北部、小田急小田原線「経堂」駅周辺に広がっている。経堂という地名の由来は諸説あり、「経堂」駅の南側に建つ曹洞宗の寺院「経堂山 福昌寺」にちなんで名付けられたともいわれている。この寺は、江戸時代の寛永年間に開かれ、400年近い歴史を持つ。
小田急線「経堂」駅周辺の歴史
「経堂」駅周辺は、近年開発が進み、暮らしの利便性は大幅に向上している。2008(平成20)年に「経堂駅南口ビル」が開業。2011(平成23)年4月にはスーパーマーケット「Odakyu OX 経堂店」をはじめ「経堂ロフト」、「三省堂書店 経堂店」など多彩な店舗が揃い、飲食店街もある「経堂コルティ」がオープンしている。このほかに、かつて小田急線電車の車庫だった場所には「スポーツクラブ&スパ ルネサンス 経堂」などが入るビルもでき、買い物だけでなくスポーツも身近で楽しめるようになった。
羽田空港や新宿都心部などへのアクセスも良い
経堂エリアは交通アクセスの利便性にも恵まれている。「経堂」駅には小田急線の各駅停車のほか、一部を除く急行や準急も停車。急行に乗れば「新宿」駅までスムーズにアクセスすることができる。「代々木上原」駅から東京メトロ千代田線に直通する電車もあり、「表参道」駅や「赤坂」駅、「大手町」駅など都心にも乗り換えなしで移動することが可能だ。
「経堂」駅は、2000(平成12)年に高架化され、エレベーターやエスカレーターなどバリアフリー設備が整備されるなど使いやすい駅に進化した。高架下には「世田谷区立経堂図書館」をはじめ、コンビニエンスストアやカフェもあり、電車に乗らない人にもメリットが大きい。
自然豊かな公園や緑地も点在するエリア
経堂エリアの暮らしの魅力は、生活の利便性だけではない。エリア周辺には緑を親しめる場所が多いことも特徴だ。エリアの東側にある「北沢川緑道」や「経堂」駅の南側から西側へ抜ける「烏山川緑道」などの緑道は緑豊かな遊歩道で、折に触れて散策すれば四季の移ろいを感じられるだろう。
少し足を延ばせば、「馬事公苑(現在、施設整備工事のため休苑中)」や徳富蘆花の旧居で武蔵野の面影が残る「蘆花恒春園」、桜の名所として知られる「砧公園」など大規模公園も多い。
利便性の高い小田急線沿線にありながら、落ち着いた雰囲気の住宅地が広がる世田谷区経堂エリア。この街では快適な暮らしを実現できるだろう。
都市インフラ整備で利便性がアップした経堂周辺エリア
所在地:東京都世田谷区