文教エリアならではの街並みが醸し出す落ち着き
六甲道エリア周辺は「神戸大学」をはじめ多くの大学キャンパスが広がり、文教エリアという性格も持つ。文教エリアならではの閑静な佇まいと豊富な教育施設もこの街の魅力の一つだ。
「神戸大学」のメインキャンパス「六甲台地区」
阪急「六甲」駅の北に広がる「神戸大学 六甲台地区」は六甲道エリア最大の規模を持つ大学キャンパスで、文教エリアのシンボル的存在になっている。「神戸大学」は1902(明治35)年に設立された日本で2番目の官立高等商業学校「神戸高等商業学校」をルーツとし、現在は10学部15研究科を有する。
「神戸大学六甲台地区」は「六甲台第1キャンパス」、「六甲台第2キャンパス」、「鶴甲第1キャンパス」、「鶴甲第2キャンパス」に分かれている。「神戸大学」のキャンパスで最大の面積を誇り、医学部と海事科学部を除くすべての学部の学生が学ぶメインキャンパスとしてにぎわう。
海が見える美しい校舎を持つ「神戸松蔭女子学院大学」
「神戸大学六甲台地区」の北西には「神戸松蔭女子学院大学」のキャンパスが広がる。「神戸松蔭女子学院大学」は1892(明治25)年に創立された松蔭女学校を起源とする日本聖公会系のミッション・スクール。2025(令和7)年4月から「神戸松蔭大学」として男女共学化へ移行の予定だ。
現在も使われている美しい校舎は1981(昭和56)年に完成したもので、「中世のヨーロッパの丘に建つ街のイメージ」をテーマに、外観を銅版葺き切妻屋根とレンガ色のタイルで統一している。こうした豊かなデザイン性が評価され、1983(昭和58)年に日本建設業連合会が日本の優秀な建築物を表彰するBCS賞を受賞した。
「王子公園」の緑に溶け込む「神戸海星女子学院大学」
「王子公園」の北には「神戸海星女子学院大学」のキャンパスが隣接している。「神戸海星女子学院大学」はローマ・カトリック系の私立大学で、1955(昭和30)年に「海星女子学院短期大学」として開設された。1965(昭和40)年には4年制の「神戸海星女子学院大学」も誕生している。
学生数の減少に伴い、2024(令和6)年度以降「神戸海星女子学院大学」の学生募集は停止されるが、附属の「神戸海星女子学院小学校」、「神戸海星女子学院中学校・高等学校」は残るという。
高等学校や中学校も充実
六甲道エリア周辺には中高一貫教育を提供する教育施設も多い。「神戸大学 六甲台地区」の東には「親和中学校・親和女子高等学校」があるほか、「神戸松蔭女子学院大学」の北には「六甲学院中学校・高等学校」も立つ。身近の進路の選択肢が多いことも文教エリアならではの魅力だろう。