日本を代表する繁華街として発展
名古屋市中区はその名の通り名古屋市の中心に位置し、「愛知県庁」や「名古屋市役所」を擁するなど行政の中枢として機能している。栄エリアには古くからショッピング施設やグルメの店が集まり、日本でも有数の繁華街として発展した。
「名古屋」駅から「栄」駅は名古屋市営地下鉄東山線利用で約5分と近く、歩いてアクセスすることも可能な距離だ。近年は「名古屋」駅から伏見エリア、栄エリア一帯がショッピングタウンとしてにぎわうようになった。
豊かな緑と多彩な施設が融合した大規模公園「久屋大通公園」
栄エリアを南北に貫く久屋大通の外堀通から若宮大通の間に「久屋大通公園」が続く。ここは日本でも有数の大規模公園で、名古屋都心に居ながら緑あふれる環境を楽しめる。中央付近には高さ180mの「中部電力 MIRAI TOWER(旧:名古屋テレビ塔)」が建つ。地上90mの位置には店内展望台「スカイデッキ」、100mには屋外展望台「スカイバルコニー」が設けられ、名古屋の街を一望できる。
2002(平成14)年には錦通と久屋大通の交差点の北東にショッピング施設とバスターミナル、公園が一体となった複合施設「オアシス21」がオープン。2020(令和2)年には「久屋大通公園」の一部が「Hisaya-odori Park」としてリニューアルされ、ショッピング施設「RAYARD Hisaya-odori Park」が誕生するなどさらに魅力を増している。
多彩な大規模ショッピング施設が集結
栄エリアは「松坂屋 名古屋店」、「名古屋栄三越」、「名古屋PARCO」など大規模ショッピング施設が集まる中部地方最大のショッピングタウンだ。地下にも「サカエチカ」と呼ばれる地下街が広がり、休日ともなれば多くの買い物客でにぎわう。
栄エリア周辺には、世界最大規模を誇るプラネタリウムが人気の「名古屋市科学館」、建築家の黒川紀章が設計した建物に愛知県ゆかりの画家の作品を多く所蔵する「名古屋市美術館」、歌舞伎などの公演が行われる「御園座」など文化施設も集まる。買い物ついでに気軽に文化に親しめるのも栄エリアならではの魅力だ。
複数の大規模プロジェクトでさらに魅力を増す
栄エリアでは現在、時代の変化に合わせて大規模プロジェクトが進められている。久屋大通と広小路通の交差点の南東にあった「中部日本ビルディング(中日ビル)」は地上33階地下5階のビルに建て替えられる。低層階はショッピング施設が入り、高層部はオフィスやホテルとして使われる予定だ。多目的ホールも設けられ、栄エリアの文化施設はさらに充実することになる(中日ビル画像提供:中部日本ビルディング)。また、「松坂屋 名古屋店」でも再開発計画も検討されている。
古くから名古屋市のみならず、中部地方の拠点として重要な役割を担ってきた栄エリア。今後のさらなる発展にも期待できそうだ。
名古屋都心ながら豊かな緑を感じられる稀有なまち、名古屋市中区栄エリア
所在地:愛知県名古屋市中区