23区の北側に位置する豊島区は都心への優れたアクセスと、穏やかな雰囲気の暮らしやすさが同居する街。ソメイヨシノ発祥の地としても有名な駒込エリアは、お花見スポットも点在している。「巣鴨地蔵通り商店街」など、ちょうど良い規模の商店街は賑やか過ぎず、治安の良さも魅力。落ち着いた環境に生活基盤を構えたい人におすすめな駒込・巣鴨エリアの魅力を紹介する。
活気に満ちた商店街がたくさん！ショッピングモールとはまた違う、人情味にあふれたショッピング環境を満喫
巣鴨地蔵通り商店街
“おばあちゃんの原宿”として知られる活気あふれる商店街「巣鴨地蔵通り商店街」。全長約780m、店舗数約200店。「とげぬき地蔵尊 高岩寺」に参詣するため訪れた人たちで大賑わいの通り沿いには、格安のたこ焼き屋、おばあちゃんに人気の衣料品店など、レトロな店舗もそこかしこに存在している。 毎月「4」の付く日（4日、14日、24日）は縁日が開かれ、賑やかな商店街がさらに活気づく。「どんがら市」「すがも商人まつり」など、楽しい催し物もたくさん。かつて中山道沿いに位置し、日本橋から出発して最初の休憩所であった「巣鴨地蔵通り商店街」は、昔ながらのもてなしの心を大切にした商店街として愛され続けている。
染井銀座商店街
JR「駒込」駅から徒歩10分、住宅街の中にある商店街。駅から少し距離があるせいか、落ち着いた雰囲気で、昭和の風情を色濃く残しており、平日も人出が絶えることはない。肉屋、パン屋、魚屋、惣菜屋、八百屋に和菓子屋と個人商店が多く軒を連ねる一方で、ドラッグストアや100円圴一ショップなど生活圏内にあると嬉しい店舗も備えている。道路も綺麗に舗装されていて歩きやすい。
こんなところがおすすめ
メディアでも度々紹介されることで、すでに商店街というよりも観光スポット化していると言っても過言ではない「巣鴨地蔵通り商店街」。「巣鴨」駅から「猿田彦大神 庚申堂」まで続く通りには、バラエティ豊かなお店が並んでいて散歩しているだけでも楽しい商店街です。イメージキャラクターである「すがもん」のポストやトリックアートを見つけてみるのも一興。クリスマスや福引イベントなど、商店街に活気をもたらす企画も定期的に催されています。
「染井銀座商店街」は昔ながらの個人商店が多い商店街。人との触れ合いを大切にしながらショッピングを楽しみたい人にはおすすめです。スーパーマーケットやクリニックなども点在しているので、このエリアに暮らす際には欠かせない存在となるでしょう。北区にある「霜降銀座商店街」と「西ヶ原銀座商店街」、３つの商店街が連なっているので、休日にのんびり散策しながらお気に入りのお店を見つけてみるのもいいでしょう。
天然温泉でお肌はツヤツヤ、アジア最大級の博物館で脳はシワシワ！いつまでも若々しくいられるスポットが充実
東京染井温泉SAKURA
「東京スイミングセンター」に隣接する日帰り入浴施設「東京染井温泉SAKURA」。地下1,800mから湧出する天然温泉で、泉質は含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩泉。きり傷ややけど、慢性婦人病や関節痛などに効能があるとされる。お風呂は、露天風呂も内風呂も完備。女性用の風呂にはジェットバスやミストサウナもあり、美容にも配慮している。そして、日本初の「天照石の一枚岩」が圧巻の岩盤浴は、臨床効果が高いとされている実力派。毒素排出をしっかり促し、内側から美しくなれると評判だ。タイ健式マッサージや垢擦り、エステなどのリラクゼーションスポットも充実。都会の中で心も体もゆったりとしたひとときを過ごせる。
東洋文庫ミュージアム
東洋学の専門図書館であり研究所でもある「東洋文庫」が、一般の人にも広く東洋学への興味を持ってほしいとの思いで開館した「東洋文庫ミュージアム」。「オリエントホール」「モリソン書庫」「岩崎文庫」「回顧の路」「ディスカバリールーム」と題した展示室では、デジタル技術と空間演出を駆使した斬新な手法で資料を公開している。国宝も所蔵。館内には「オリエント・カフェ」を併設している。
こんなところがおすすめ
箱根や草津、鬼怒川へ出向かなくても、天然温泉は「巣鴨」にあります。「東京染井温泉SAKURA」は約1000万年前の地層から汲み上げる美肌の湯。天然のミネラルをたっぷり含んだ泉質は、琥珀色で保温・保湿効果に優れいます。ヒノキをふんだんに使った湯船に開放感抜群の露天風呂と楽しみ方も幅広い。入浴後にはレストランで食事をしたり、リラクゼーションで癒されたりと一日中楽しめるスポットです。
東洋学の研究図書館として、2011（平成23）年に開館した「東洋文庫ミュージアム」。世界5指の1つに数えられている、アジア最大の東洋学センターです。アジア全域の歴史と文化に関する企画展は、大人の知的好奇心を刺激してくれます。 同施設の楽しみ方、展示だけではありません。ドイツの医師・博物学者シーボルトゆかりの植物が植えられた庭園を望みながら、ランチやカフェを楽しむこともできます。
霊峰が育んだこだわりのかき氷、野菜たっぷりのフレンチで、いつまでもどこまでも健康ライフを満喫！
かき氷工房 雪菓
JR山手線「巣鴨」駅から徒歩5分、「とげぬき地蔵尊 高岩寺」の隣、「巣鴨地蔵通り商店街」の裏路地に軒を構えるかき氷専門店。店内は4名席が2つ、2名席が4つ、カウンターが2つ備えられており、行列ができることもしばしばある人気店だ。 冬場に富士山の地下水を汲み上げて濾過し、自然の寒さで3週間かけてじっくり凍らせて作る天然氷で作るこだわりの氷は柔軟性がありふわっとした食感が楽しめる。定番の抹茶やいちごミルクは必食の価値ありだ。
コウジイガラシ オゥレギューム
オーナーシェフの地元・駒込に店を構える「コウジイガラシ オゥレギューム」。野菜を主役にした心にも身体にも優しいフレンチレストランで、特に多彩な表現ができる前菜（レザントレ）に力を入れて「外食＝不健康」というイメージをくつがえすべく夫婦で切り盛りしている。フランスでの修業と、日本でのレストラン経営を通して得た料理感は「食材ありき」。旬を見て、食材を見て野菜たっぷりの料理を作る。
こんなところがおすすめ
「かき氷工房 雪菓」は行列必死の人気店。かき氷の肝である「富士山天然氷 極」と呼ばれる氷は、自然の寒さと太陽光電力でよりゆっくり一定の温度で凍らせる事で密度の高い単結晶の氷を作り出すのだとか。あまり食べる経験のない富士山の天然水を使ったかき氷、近くを通る際にはぜひ利用したいですね。 友人やパートナーと違う味を選んでシェアしあうのも楽しそう。定番の安定メニューを選ぶのもありですが、「納豆きな粉」といった変わり種にチャレンジしてみるのもいいでしょう。
食べれば食べるほど健康的になれる、そんな素敵なフレンチレストランがあるのをご存知ですか。主役は栄養のたっぷり詰まった旬の野菜たち。コースには肉料理も魚料理も含まれていますが、肉や魚はあくまで野菜のおいしさを引き出す脇役なのだとか。オーガニックワインやアウグスビールでマリアージュも楽しめます。滋味溢れる上質なフレンチコースは、フードロスの観点から完全予約制となっていますので、利用の際には電話やネットで予約をお忘れなく。
暮らしに張りを与えてくれる文化活動、四季の移ろいを感じられる庭園と、心穏やかに過ごせる日々に感謝
巣鴨地域文化創造館
「巣鴨地域文化創造館」は、近隣住民同士が交流を深めたり、余暇を楽しむための文化活動や学習活動ができる地域のスポット。愛称は「中山道待夢」。建物入り口の瓦屋根が、かつてこの通りが中山道であったことを示唆している。設備は、会議室や多目的ホール（いずれも利用は有料）、自主グループ等の作品展示コーナーなど。カセットデッキやCDデッキ、マイクといった備品の貸し出しもあるので、発表会や学習会などの利用にも最適だ。講座・ワークショップ、文化カレッジが定期的に開催されており、親子参加型のテーマも用意している。
六義園
江戸時代の大名・柳沢吉保が自ら設計し、7年の歳月をかけて作庭した「六義園（りくぎえん）」。和歌に詠まれた風景を表現した回遊式築山泉水庭園で、明治時代には三菱グループ創始者・岩崎弥太郎の所有となり、1938（昭和13）年、東京市（現・東京都）に寄付されて一般公開されるようになった。1953（昭和28）年3月31日には国の特別名勝に指定。歴史に裏付けられた荘厳さは、見る者に感動を与えてくれる。 見どころも多い。まず正門から入ってほどなく現れる大きなしだれ桜の木。春にはライトアップされてとても美しい。「藤代峠」と呼ばれる高台に登ると、園内全体が見渡せて眺望を楽しめる。
こんなところがおすすめ
共通の趣味・嗜好を持つ仲間が集い交流を深めることができる文化活動、生涯学習の拠点である「巣鴨地域文化創造館」。自分たちで企画し行動を起こすのはもちろん、文化カレッジや講座、ワークショップなども定期的に行われています。空いた時間を活用して積極的に参加することで新しい世界がひらけたり、仲間を作るきっかけとなるかもしれません。「巣鴨地蔵通り商店街」の途中にある施設なので、買い物のついでにちょっと立ち寄るのもいいでしょう。
豊かな緑、草花に囲まれた「六義園」。美しいと形容するにふさわしい回遊式築山泉水庭園は、春はしだれ桜、夏は紫陽花、秋は紅葉、冬は梅に山茶花と四季の移ろいに合わせて様々な表情を見せてくれます。季節を感じにくい都会の生活、体内の季節感をリセットしたい時には積極的に訪問したいですね。また、園内位は「六義園 吹上茶屋」が備えられており、池を眺めながら、抹茶や和菓子をいただくことができます。
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